【木偶工房】
ドラゴンを退治した人物(あるいは集団)をドラゴンスレイヤーと呼ぶこともあります。
さて、ドラゴンスレイヤーの形状は一般的には普通の片手剣をしていますが、剣という武器はあくまで人間に対して考案された武器であり、巨大なドラゴンと戦うには適した形状とはいえないように思います。
その論拠として、
以上の2つがあります。もちろん2〜3m程度の大きさのドラゴンなら通常の剣でもそれなりに効果を上げるでしょうが、退治して名声が轟くほど凶悪なドラゴンは大概10m近い巨体で描� �れています。
でもやはり武器としてのドラゴンスレイヤーは剣であって欲しい!そこでドラゴンスレイヤーとはどういう武器(剣)なのか考えると可能性として次のものがあると思います。
ローマ帝国が落ちた後、何がヨーロッパに起こったのか?
【1】は簡単で一般的なイメージでしょう、古典の中でもこのタイプのドラゴンスレイヤーは登場しています。有名なものにはT・R・Rトールキンの「農夫ジャイルズの冒険」に登場した「噛尾丸」等があります。
などが有名な効果ですが他にもブレスを無効化する(断ち切る)などオリジナルで効果を考えるのも楽しいかもしれません。
ただし、このタイプのドラゴンスレイヤーはあまり大量にゲームに登場させるとバランスを崩す恐れがあります。基本的に生息数の少ないとされるドラゴン専用の武器を大量生産するとは考えにくく、おそらく世界に一振りしか存在しない入手が極めて困難な武器と考えるのが妥当に思います。< br/>百歩譲ってある程度の数が作られているとして、強力なものが店で買えてしまうほどたくさん現存(?)するというのはゲーム的に見てもあまり良くないでしょう。
(世界観にもよりますが、私は魔法の武器のほとんどは太古の昔の失われた技術によって作られた貴重なものと考えています。)
第2次世界大戦でマジノ線何だったの
【2】のタイプは、ある意味非常に現実的ですが、結果的にドラゴンを倒した武器ということであり、逆にいえば「ドラゴンを倒す結果」を生み出すほどの武器でなくてはいけないということになります。
武器が特殊なものであるなら同時に【1】の魔法剣か【3】の特注の武器であるはずです、それ以前に「ドラゴンを殺す」目的で作られている武器でも1度もドラゴンを切ったこともないのでは「ドラゴンスレイヤー」とはいえないでしょう。
もうひとつの可能性として、罠にはめたドラゴンに止めを刺した普通の剣や偶然奇跡的にドラゴンを倒した人物が持っていた剣というものが考えられます。
一般的にイメージするドラゴンスレイヤー とは大きく異なりますが、個人的にはこの手のドラゴンスレイヤーがいちばんストーリーとして面白いものになると思っています。
貴族が所蔵している「かつてドラゴンを斬った」と言うマユツバな伝説が残っている剣やその贋作など、武器としての価値より骨董品・貴重品としての価値があるとしてストーリーのキーアイテムに持ってくるには恰好の題材ではないでしょうか。
ハーバート·フーバー大恐慌
【3】は魔法の武器を作る技術が無い(もしくは非常に貴重である)という前提で、ドラゴンスレイヤーが何振りか登場させるための案です、ただしあくまでも「竜殺しの剣」としての可能性にのひとつに過ぎませんが。
例え特殊な武器だとしても製造可能なものならゲームの中で幾つでてきても不思議ではありませんし、【1】のような1つしかない武器ではなく、武器の形状であるため「片手剣」「両手剣」などと同様に扱えます、さしずめ「竜殺剣」といったとこでしょうか。
以上3つの例をあげてみましたが、結局ドラゴンスレイヤーがいかなる物かは個人のイメージ次第です、TRPGやオリジナルゲームを作るとき、自分流のオリジナルドラゴンスレイ� ��ーを考えるのも楽しいでしょう。
【以下、木偶のオリジナルドラゴンスレイヤーです】
全体で2mほどの両手剣で、ある程度の重量はあるが切っ先に向けて身幅が狭くなり重心が手元に集中していて、バランスを取るために大きめのポンメルを備えています。トゥハンドソードのような叩きつける攻撃ではなく突刺し攻撃に適し、シルエット的には馬上槍に似ています。
防御に関しては一切無視されていて、鍔はなく逆に返しのようなものを備えている場合があり、柄元まで突き刺さると抜けにくくなります。
攻撃の連続性にかけるため対人戦闘には向きません。
このドラゴンスレイヤーは消耗品で一頭のドラゴンに対して5〜6本準備しておきます。何本も担いでいてはドラゴンの攻撃をかわしきれませんので一箇所に集めておくか、逃げ回りながらドラゴンの周りにつき立てておきます。
使用方法は剣自体の重量と体重で一気に突きこみ、深く刺さったら引き抜こうとせず手放して間合いを取り、新しい剣を取りに戻るというヒットアンドアウェイ攻撃を考えています。
ドラゴンに接近するために動きが鈍るような重たい鎧は身につけません、第一強烈なブレスや牙の前では人間の防具など役には立たないことでしょう、とにかく重要なのは攻撃を受けないことです。そのためドラゴンの注意をひきつけるために弓矢や魔法での遠距離攻撃で� ��援護も必要でしょう。
以上が私の考えたオリジナルのドラゴンスレイヤーですが、基本的に人間がドラゴンに立ち向かうということ自体無謀なことでしょう。伝説に語られるドラゴンは村を滅ぼし城砦を破壊し、軍隊をも壊滅させる無敵の生命体であり、神や悪魔にも匹敵する存在なのですから。
0 コメント:
コメントを投稿